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2004年度研修セミナー(2004.11.12) [ 2008-11-19 15:51:36 ]

テーマ:「大学図書館サービスのリストラクチャー」

会場:杏林大学
内容 ※内容は、右記URLを参照→https://tnishi.gr.jp/ASAHI/kiroku/seminar2004/02.html
開会挨拶 高島 豊氏(杏林大学医学部教授)
1)『「からだ情報館」~大学図書館の新しい試み』
   桑原 文子 氏(東京女子医科大学・からだ情報館)
2)『地域に開かれた図書館をめざして -市民開放事業から2年・事例報告-』
   長谷川邦男 氏(明海大学図書館)
3)『図書館主体の機関リポジトリ:米国の状況』
   高木 和子氏(元オハイオ州立大学客員研究員)
閉会挨拶 麓氏(明星大学図書館)
■セミナナー趣旨
 今回のテーマは、「大学図書館サービスのリストラクチャー」です。ここではあえて「リストラクチャー」という言葉を用いました。「リストラクチャー」というと、日本では「リストラ」という言葉で、厳しく言えば「クビ」を意味しますが、ここでは文字通り「再構築」とお考えください。
 日本の大学が「インターネットの普及」「少子化」「COE、COL」「国立大学の独立行政法人化」などのさまざまな要因から変革を求められている今、大学図書館も同じように変革の岐路に立たされています。そのような中、すでにいくつかの大学図書館では、従来の常識にとらわれずに工夫を凝らし、特徴のあるサービスを産み出しています。
 大学図書館のサービス対象者は、学内の教職員・学生というのが暗黙の了承でしたが、近年、この枠を越えたサービスを展開する大学図書館が現れました。そしてそれなりの成果を出し、また出そうと努力されています。
 本セミナーでは、この「枠を越えて展開されるサービス」を「リストラクチャー」ととらえ、大学図書館サービスの新しい可能性を示唆するものと考えました。桑原先生(東京女子医大「からだ情報館」)には、一般市民へ医学情報をサービスする事例として「『からだ情報館』~大学図書館の新しい試み」、長谷川先生(明海大学図書館)には、公共図書館とのコラボレーションを実現した「地域に開かれた図書館をめざして -市民開放事業から2年・事例報告-」、高木先生(元オハイオ州立大学客員研究員)には、米国大学図書館が行っている機関リポジトリ・サービスとして「図書館主体の機関リポジトリ:米国の状況」について、それぞれご講演をいただきました。
 本セミナーの企画意図には、これらの事例を真似してほしいというようなことは一切ありません。大学によってそれぞれ状況は異なるので、真似をすればうまくいくということはありません。私たちが一番わかってもらいたいのは、この「挑戦する気持ち」です。3つの事例とも、学内で何の障害もなく、簡単に実現した訳ではないのです。学内の中でも乗り越えなければならない障害がたくさんあったことでしょう。それを乗り越えたことで、新しいサービスのニーズの高さを証明できたのです。
 そのようなサービスは、私たちの身の回りにもきっと埋もれているのではないでしょうか?本セミナーが、そのサービスを見つけ出すきっかけになれば幸いです。


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