東京西地区大学図書館相互協力連絡会 2004年度研修セミナー
   
テーマ:「大学図書館サービスのリストラクチャー」
0.トップ 1.セミナー主旨・
 プログラム
2.講演内容・
 資料
3.申込状況・
 参加状況
4.アンケート結果 5.スタッフ・
 準備活動
   
2.講演内容・資料:
『「からだ情報館」〜大学図書館の新しい試み』
   桑原 文子 氏(東京女子医科大学・からだ情報館)

 東京女子医科大学の100周年記念事業として総合外来センターの一階に「からだ情報館」
が設置された。この「からだ情報館」は、患者やその家族、市民に、病気や治療に関する
情報収集の場として活用されている。「からだ情報館」は、図書館司書、看護師、ボランティアで
運営されており、医学、治療、病気に関する資料の整備、インターネットでの情報検索環境の
整備のほか、看護師を配置して病気や治療に関する受診相談も行っている。
 「からだ情報館」の運営については、委員会が設置され、定例会を開いて検討を重ねている。
「からだ情報館」の相談内容としては、受診案内、医療相談、情報提供、その他(苦情や
問い合わせ)などがあり、文献などに公開されている情報のほかに、東京女子医大の手術成績
などの診療情報も求められることもあり、担当部署に問い合わせて、回答する場合もある。
 医療の基本情報の整備のほか、一般市民向けに、病気をわかりやすく解説したパンフレットの
整備のなどにも力を入れている。司書、看護師、ボランティアの協働で、患者やその家族に、
さまざまな医療情報を提供していく場所になっている。
http://www.twmu.ac.jp/info-twmu/patient/patient_library/
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(全34枚)

『地域に開かれた図書館をめざして −市民開放事業から2年・事例報告−』
   長谷川邦男 氏(明海大学図書館)

 明海大学浦安キャンパス開設当時から、浦安市と協力関係を結んできたが、この地域に
公共図書館の分館がないことから、市側と協定を結び、大学の図書館を市民に開放する
ことした。市からは、人件費や協力事業運営費の面で予算がつき、様々な協力関係が
結ばれている。市民開放用の図書購入費は、大学図書館であまり購入されない資料で、
公共図書館にあるべき資料(小説など)の購入にあてている。そのほか、浦安市立
図書館から、公共図書館におかれるべき図書を大量に借り受けて利用している。
 小説が好きな学生もいるので、公共図書館を利用しないでも、小説が利用できるとあって、
好評である。市民の方は、浦安市内の公共図書館と同じ様に利用できるが、大学の
スケジュールに従い、試験期間、入試期間などの一部の期間に限り、ご利用をご遠慮して
頂いている。しかし、一般市民からは、公共図書館と同じ様に使いたいという要望も
寄せられている。
 市から補助金を受けているので、市議会等に提出する細かい利用統計資料を作成しなけ
ればならない。一方、市民サービスに積極的な浦安市立図書館との人的交流、活用も
可能となった。提携は両者の合意で成り立っているため、締結更新時に両者の合意が
確認されるので、今後継続されるかはどうかは、その都度判断される。
http://opac.meikai.ac.jp/
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(全43枚)

『図書館主体の機関リポジトリ:米国の状況』
   高木 和子氏(元オハイオ州立大学客員研究員)

 IR (Institutional Repository)、いわゆる機関リポジトリーが、現在もっとも多く存在する米国の
状況が紹介された。IRとは、大学や機関のメンバーが生産した情報を電子的に蓄積して提供
することであり、2000年頃に登場している。
 リポジトリーの管理ソフトはアメリカや欧州などで開発され、無料公開されているものも多い。
2004年現在、大規模なIRは少なく試行段階といったケースも多い。規模が小さい理由としては、
大学内での知名度が低く、研究者が積極的に活用するということにはなっておらず、IRの役割、
機能が理解されていないことがあげられる。コンテンツ提供および利用者である教員や研究者に、
IRと電子ジャーナルや学会データベースなどとの役割との違いを理解していただく必要がある。
 IRの運用にあたって、登録する資料やその利用方法、権限などを事前に決めておくことは非常に
重要である。具体例として、マサチューセッツ工科大学、カリフォルニア大学の機関リポジトリーが
紹介された。
 大学内で生産された資料の公開と保存はますます重要になってきており、今後IRを取り入れる
大学や機関は増加していくであろう。その際には、図書館が主体となることが最も適切であり、
望ましい。 
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(全48枚)

・今回のセミナーも、90名を超える参加があった。
・講師の持ち時間はひとり45分(質疑応答を含む)だった。全講演終了後の質疑応答でも、
 各講師への質問が相次いだ。
開会挨拶
高島氏
(杏林大学教授)
司 会
麓 氏
(明星大)
会場風景

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