東京西地区大学図書館相互協力連絡会　2004年度研修セミナー
	テーマ：「大学図書館サービスのリストラクチャー」
	0.トップ 1.セミナー主旨・ 　プログラム 2.講演内容・ 　資料 3.申込状況・ 　参加状況 4.アンケート結果 5.スタッフ・ 　準備活動
セミナー主旨：
	今回のテーマは、「大学図書館サービスのリストラクチャー」です。 ここではあえて「リストラクチャー」という言葉を用いました。「リストラクチャー」と いうと、日本では「リストラ」という言葉で、厳しく言えば「クビ」を意味しますが、 ここでは文字通り「再構築」とお考えください。 　日本の大学が「インターネットの普及」「少子化」「COE、COL」「国立大学の 独立行政法人化」などのさまざまな要因から変革を求められている今、 大学図書館も同じように変革の岐路に立たされています。そのような中、 すでにいくつかの大学図書館では、従来の常識にとらわれずに工夫を凝らし、 特徴のあるサービスを産み出しています。 　大学図書館のサービス対象者は、学内の教職員・学生というのが暗黙の 了承でしたが、近年、この枠を越えたサービスを展開する大学図書館が現れ ました。そしてそれなりの成果を出し、また出そうと努力されています。 　本セミナーでは、この「枠を越えて展開されるサービス」を「リストラクチャー」と とらえ、大学図書館サービスの新しい可能性を示唆するものと考えました。 桑原先生（東京女子医大「からだ情報館」）には、一般市民へ医学情報を サービスする事例として「『からだ情報館』〜大学図書館の新しい試み」、 長谷川先生（明海大学図書館）には、公共図書館とのコラボレーションを実現した 「地域に開かれた図書館をめざして　−市民開放事業から２年・事例報告−」、 高木先生（元オハイオ州立大学客員研究員）には、米国大学図書館が行っている 機関リポジトリ・サービスとして「図書館主体の機関リポジトリ：米国の状況」について、 それぞれご講演をいただきました。 　本セミナーの企画意図には、これらの事例を真似してほしいというようなことは 一切ありません。大学によってそれぞれ状況は異なるので、真似をすれば うまくいくということはありません。私たちが一番わかってもらいたいのは、 この「挑戦する気持ち」です。３つの事例とも、学内で何の障害もなく、簡単に 実現した訳ではないのです。学内の中でも乗り越えなければならない障害が たくさんあったことでしょう。それを乗り越えたことで、新しいサービスのニーズの 高さを証明できたのです。 　そのようなサービスは、私たちの身の回りにもきっと埋もれているのではないで しょうか？本セミナーが、そのサービスを見つけ出すきっかけになれば幸いです。 ※本研修セミナーは、西地区加盟館以外の方にもご参加いただきました。
プログラム：
	13:00-		受付開始
	13:30-13:45		開会宣言 開会挨拶　高島　豊氏（杏林大学医学部教授）
	13:45-14:30		講演『「からだ情報館」〜大学図書館の新しい試み』 　桑原　文子　氏（東京女子医大・からだ情報館）
	14:30-14:40		休　憩
	14:40-15:25		講演『地域に開かれた図書館をめざして 　　　　−市民開放事業から２年・事例報告−』 　長谷川邦男　氏（明海大学図書館）
	15:25-15:45		休　憩
	15:45-16:30		講演『図書館主体の機関リポジトリ：米国の状況』 　高木　和子　氏（元オハイオ州立大学客員研究員）
	16:30-17:00		質疑応答 総括　黒澤　公人氏（国際基督教大学図書館） 閉会挨拶　麓氏（明星大学図書館）
	17:30-18:30		Tea Party
講師紹介：
桑原　文子　氏 （東京女子医科大学・からだ情報館） 　 お茶の水女子大学卒、図書館短大別科卒後、東京女子医科大学図書館に就職。 単行本係〜参考係〜閲覧係〜相貸係〜雑誌係等を歴任、2003年からは「からだ情報館」 司書課長補佐。 　　 　 長谷川　邦男　氏 （明海大学図書館） 　 中央大学卒、明治大学大学院修士課程卒後、明海大学付属図書館に入職、この道28年。 趣味は、日本民俗学の創始者・柳田国男の研究と真空管アンプの製作。 　 　 高木　和子氏 （元オハイオ州立大学客員研究員） 　 国際基督教大学社会科学科（経済学専攻）卒、カリフォルニア大学ロサンジェルス校大学院 図書館情報学科卒。JETRO アジア経済研究所図書資料部、ブリティッシュ・カウンシル 図書館情報センター図書館長、国際大学松下図書館情報センター室長を歴任。 2003年6月-2004年6月は、オハイオ州立大学図書館客員研究員。
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