東京西地区大学図書館相互協力連絡会 2003年度研修セミナー
     
テーマ:「e-Learning時代の大学図書館」
0.トップ 1.セミナー主旨・
 プログラム
2.講演内容・
 資料
3.申込状況・
 参加状況
4.アンケート結果 5.スタッフ・
 準備活動
     
アンケート結果:
 
(1)回収枚数
 西地区加盟館: 22人
    加盟館外: 27人(大学図書館 8人 ・ 大学図書館以外 19人)
       合計: 49人(回収率約53%)

(2)e-Learningサービスと図書館の関わり合いについて
 e-Learningが台頭すれば、図書館サービスも変わる 30人(大学図書館:18人、 図書館外:12人)
 e-Learning業務に対し図書館がアプローチできるサービスがある 36人(大学図書館:22人、 図書館外:14人)
 e-Learning業務に対し図書館がアプローチできるサービスはない 0人(大学図書館:0人、 図書館外:0人)
 e-Learningが台頭しても、図書館サービスはも変わらない 0人(大学図書館:0人、 図書館外:0人)
 その他 2人(大学図書館:1人、 図書館外:1人)
    ・すでに自館で実施しているものがある
    ・e-Learningが台頭した時に、図書館サービスを変えていく必要がある


【コメント】
     「e-Learningが台頭すれば、図書館サービスも変わる」「e-Learning業務に対し図書館がアプローチできるサービスがある」と回答した人がほとんどでした。したがって本セミナー参加者は、e-Learningの普及に対して、図書館が積極的に関わり合えると考える人が多く集ったということがいえます。
 またその意識は図書館員だけでなく、図書館員以外の人にも見られました。つまりe-Learningが普及した折には、まわりの人はそこに図書館の関与も期待しているということを意味しているといえます。
 



(3)講演についてのご意見・ご感想

  50分では時間が足りないように思った。2つにして1時間30分ずつにすれば、詳しく話を聞けたと思う。  
三人の演者の方のお話を通して、e-Learningに象徴される学習や研究の形態の変化、そこから見出せる図書館員のこれからのあり方、実際の事例・・・と、e-Learningというものを切り口に図書館を見つめ直すことができ、刺激を多く受けることができた。二村先生の"サービスターゲットの二極分化"のお話はとても印象的でした。
良かった。
とても興味深くお話を聞くことができました。
  大変参考になった。
具体例(SFC)が聞けて、参考になった。
e-Learningというものの形が少し見えたかなと思います。
二村先生の講演はとても興味深く聴かせて頂きました。今後の図書館の一つの方向性が見えたような気がします。
慶応大学の取り組みが先進的で参考になりました。
色々と考えさせられることが多かった。講演内容に出てきた課題について、今後、学んでいきたいと考えました。
利用者教育も担当しているので、二村先生のティーチングライブラリーの話を大変興味深く聞きました。
短い時間の中で、e-Learningについて密度の濃い講演をありがとうございました。二村先生のお話は大変興味深いものでした。時間の制約があって、最後はかけ足になってしまい残念です。
事例紹介の中で、問題点、課題、効果などがわかれば更によかったと思った。
講演の順番、構成がすばらしく、e-Learningの初心者でも理解しやすいものでした。
e-Learningの現状が、把握できました。
最先端の技術を駆使して大学のあり方がかわりつつある中、図書館の変えてはならない業務内容と変えてはいけない業務内容を見きわめつつ対応していかなければならないと思う。
いま図書館員が知りたい、いくつかの重要な項目のうちの一つを取り上げていただけて良かったです。先生方の講演内容もダブリがなく、かつ有意義だったと思います。それにしても今後、問題山積ですね。
これからの図書館活動に参考になりました。
これからの図書館で仕事するうえで、大変はげましになる良いお話ばかりでした。参考になりました。ありがとうございました。
これからの図書館の方向性について、大いに参考になった。和田幸一氏の講演は、具体的、直接的で判り易く参考になった。
図書館の仕事、守備範囲を自ら決定する(再考する)時期にある。e-Learningの具体像が未だ確立していない為か、各講演者の視点、視線に振れが大きかった(事前の調整が必要か)。
慶應義塾大学のe-Learningの試みは、非常におどろきました。最初の2つの講演が現実問題etcを考えているとすれば、慶應のは、そういう問題があたかも無い様なハイレベルのe-Learningが実在しているということを知っておどろいた。
e-Learning先進と言われているUS事例をもとにどのように図書館が変わっていったのか/変わっているのか、ご紹介いただけたことが、特に参考になりました。
大変参考になりました。
大変参考になりました。ありがとうございました。
変化する社会における図書館、広義においては情報を扱う機関の在り方について考える良い機会を頂きました。
大変貴重な講演に参加させていただきありがとうございました。
最新のすばらしいお話を拝聴し、大変ありがたく思いました。
さまざまな視点から大学図書館の方々の現状を理解できまして、大変有意義でした。ありがとうございました。
特に3番目の講演が興味深かった。
3つの講演とも違った観点ですばらしかった。
吉田先生の「図書館離れ」について、文献を参照するのにオンライン化したことで入館者数が減った原因の一つだとは思いますが、そのために文献のオンライン化をやめてしまうようなことをしてまで入館者数を戻すようなことだけはないことを願っています。
和田先生の話で、e-Learningのインフラ整備の重要性を実感した。
多くの事例について勉強できました。テクノロジーがもたらす利便性を効果的に使えるように日々考えていかなければならないと改めて実感しました。
     
     
【コメント】
ご講演については、概ね好印象を得ることができました。これはひとえに講師の先生方のおかげです。ただ講師の選定については、セミナー・スタッフの悩みの種でもあったので、今回、好印象を得たという結果についてはスタッフ一同一安心です。




(4)セミナーについてのご意見・ご感想

  テーマとしては、よかったと思う。  
Teaching Library等を通して、図書館員の専門性が活きる場が見出せると同時に、求められるサービスの質や幅も広がり、シビアになっているので、それに対応できる努力や体制づくりの必要性を強く感じた。
素晴らしいテーマだった。
新しい図書館の役割を考えるキッカケにしたい。
  大変よかった。
「e-Learning」の定義があいまいなので、講師によってとらえ方が違った。「e-Learning」をこのセミナーではどのように定義するかを事前に設定しておいていれば、もっと焦点が定まったのではないか。
教育の方法(授業)が変化するにつれて、図書館もかわっていかなければならないということを感じた。
e-Learningはどちらかと言うと図書館とは関係が薄いと考えていましたが、今回の講演を聴いて、少し考えがかわりました。将来、図書館で導入可能な部分もあるのではないかと感じました。
タイムリー。
e-Learning時代において、電子化できない資料の利用などはどのように提供したらよいか・・・と疑問がわきましたが、今後勉強したいと思います。
e-Learningによって大学が変わり、必然的に図書館も変わると思います。
近年IT化が進む中で耳にする用語でしたが、詳細に触れる機会がなかったので、将来を見据えたテーマについて講演を聴けたことは有意義でした。
e-Learningというテーマの中で、新たな図書館の機能を見い出し、戦略的にその機能を実行しなければいけないことを実感した。そのような機能や方向性を見極め具体化することに尽力する時期だと思った。
パワーポイントの使い方ですが、非常に見やすいものでした(他のセミナーでは文字が動くものがありついていけないことがありました)。
図書館機能をe-Learningに生かすには、教官とのカベ、館内の協力なか、理解、納得をされるにはまだ時間がかかりそう。
大変啓発されるテーマだったと思います。
「e-Learning」というものについて、それがどういうものであるのか、図書館がどのように関わっていけばよいか、等について、改めてよく考えていかないといけない、ということを再認識いたしました。
SFCのように、既にe-Learningを実践している大学のナマの状況を具体的に聞けたのは収穫でした。杏林・児玉さんもおっしゃる通り、ビジネスチャンスとして捉え取り組んでいく姿勢がないと、という気持ちがより強まりました。
紙媒体等から電子媒体等への変化といった、提供手法の変化ではなく、本質的に変化しているものがあるのかが、分からなかった。目先の変化に惑わされず、自分たちの本質的なアイデンティティは見失わないようにすべきではないだろうか。
今後の業務を考える上での参考になることが多く、このテーマについては、これからも勉強していきたいと思います。
図書館サービスとして少しでも具体的な活動を心がけたいと思います。
良い時期に良いテーマでした。
この数年で、図書館が大きく変わる −予想以上に早く− ことを感じた。
e-Learningの実際や具体的取組についての話が中心と思っていたが、更に先の図書館員の役割(関わり)や今後の展望まで示され意義があった。
専門職として外に向けて提言する方策を一つはっきりしてきました。
それぞれの意見の関係をもう少し関連づけた議論があると良かったです。
とてもタイムリーです。End User Search、e-Referenceとか、Out Reachというのが図書館の新しい課題であるので、今後、その様なテーマも取り上げてください。
今後の大学図書館の方向性について勉強させていただくことができ、たいへん参考になりました。
勉強不足で、最近耳にしていた言葉ではあったが、本日、講演をお聞きして大変ためになりました。普段、図書館様へ仕事で訪問させていただいていますが、図書館の今後の未来像を想像することが出来ました。
e-Learningという分野と大学図書館が今後どういった関わりを持つのかまだ分かりませんが、逆に業者の側からご提案できることがあるか探りたいと思います。
時宜にかなったテーマだと思います。
図書館の方々の立場に立った意見を拝聴でき、大変有意義でした。
図書館の役割が大きく変わるテーマです。今後のe-Learningの進行は実に興味あるテーマだと思います。
自分の大学当時の図書館と比較しながらきいていましたが、e-Learningでかなり利用しやすくなるのではと思いました。
e-Learningの必要性とそのための努力(人的リソース+AV機器)の必要性を理解できました。
これから大きなビジネスチャンスになることを期待します。
このような会を今後も設けてe-Learningを活性化させてほしいと思います。
タイムリーだと思う。
e-Learning全般、図書館分野、実践という3つの講師の人選は大変よかったと思います。
一般教養を求める学部生向けのサービス、社会人向けのサービスはたしかにレベル感が異なると思います。ネット上(オフでも)利用者の求めるサービスについてよく知る必要があると思いました。また、サブジェクト別図書館、サブジェクト別専門員等も充実していくともっと先に何か発見があると思いました(サービスの在り方として)。
e-Lerningについて、図書館員自ら考え、提案し、変化に対応していく、そして変化の先に立って引っぱっていくようにしていけたら良いと思った。
勉強になりました。
企業サイドとしてビジネスチャンスの再確認となり大変良い勉強をさせていただきました。
     
     
【コメント】
大学図書館から見ると、e-Learningとは、ちょっと縁遠い、どう関わればよいかわかりにくいものと思われがちです。今回のセミナーでは、そのようなテーマについて、図書館員と図書館員以外の方からご講演をいただきました。そしてその結果として、多くの方が、「変化」というもの、そしてその「変化に対して前向きに取り組むことが必要」ということを感じられたと受け止めています。
「e-Learning」の定義について、明確にすべきだったというご意見をいくつかいただきました。これはまさにご指摘の通りだと思います。しかしながらe-Learningと呼ばれているもの種類は多く、教育界の中でも定義そのものがまだ一定化されていないのが現状です。明確にした場合、それに合った講演をしていただける講師を探すことにかなりの不安がありました。そのような意味もあって、今回は、定義については特に限定しませんでした。これにより、「理解しづらくなった」、「混乱した」という方もいらっしゃると思います。この場を借りてお詫びいたします。e-Learningについては、今後はそのタイプごとの分類=種類分けがさらに明確になると思われます。この分類がすすめば、大学図書館として関わり合えるe-Learning、関わり合うべきe-Learningというものが明らかになり、私たち大学図書館員の焦点も定まるのかもしれません。この点に、私たちの次へのステップがあるのかもしれません。




(5)今後希望するセミナーについて

  今年と同じようなテーマでよいと思う。  
オンラインチュートリアルなど、これからの図書館ホームページのあり方。
著作権。
図書館のアウトソーシングの可能性(是非)。
  図書館業務の外部委託化。
著作権(電子化時代の)。
今後のテーマとして、学外者、利害関係者、卒業生の大学図書館の評価について。
アウトソーシング化の進行に伴う、図書館員のあり方についての検討ができるような場があればよいと思います。
e-Learning上で提供される資料の著作権問題。
e-Learningの教材に関する著作権の問題。
オンライン・ジャーナルについて。図書館員がどのように関わっているのか/いくのか、レファレンスしていくのか、について。
今後の図書館について更に詳しく。どう対応していくのか。他図書館員の意見も。
(新しい)学生への学習教育支援。アウトソーシング。
     
     
【コメント】
「著作権」「アウトソーシング」についての関心が、依然、高いことがうかがえます。




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